日本人ならどうしても気になってしまう箸の持ち方。
案外正しく持てていない大人も多いといいます。
人知れず気になっている人もたくさんいるはず。
自分の箸の持ち方を
じっくり見てみたことはありますか?
親指・人差し指・中指が頑張って
上側の箸を支えていると思いますが、
薬指の辺りって、どうなっているでしょう。
「薬指は下側の箸を支えるために使われる」
のが正しい持ち方だと言いますが
そうなっていない人もいるようです。
そこで今回は、
箸の持ち方について、
特に気になる薬指の辺りに焦点をあて、
ご紹介していきたいと思います。
箸を持つとき薬指が動く理由は?
箸を持つ手の薬指が動くのはなぜなのでしょうか?
これはきっと箸の持ち方が
どこかしら間違っているからです。
薬指が動く理由を詳しく知るには
正しい箸の持ち方について、
おさらいしておきましょう。
まず、箸を動かすために使うのは、
親指・人差し指・中指の3本です。
箸の1本をこの3本の指先を使ってしっかり持ってみてください。
その1本の箸が上側の箸になり、
“上下に動かせる状態”が正解です。
いつも箸を持つときのように手を丸くしたら、
親指と人差し指の間に円形の穴ができていますよね。
そこにもう1本の箸を入れ、
余っている薬指の上を使って固定します。
これが下側の箸になります。
下側は動かさず、上側の箸を動かして、
物をつかんでみてください。
うまくつかめますか?
この持ち方が正しい箸の持ち方です。
これができていないと箸を持つときに薬指が動いてしまうようです。
箸を持つとき薬指は使わない?
さて、正しい箸の持ち方ができたら、
薬指の状態をよく見てみましょう。
箸を持つのに、薬指は参加していますか?
薬指の役割は、
“下側の箸を支え、固定しておく土台”になります。
箸を持つためには、
薬指にも“支える”という重要な役割がありますが、
動かしてしまうと役割を果たせず
連動した動きの邪魔になってしまうこともあります。
この薬指が動いてしまうということは、
箸を持つ手のフォームがうまくいっていないことが考えられます。
そして、上側の箸を持って動かす役目をする3本の指が
うまく参加して働いてくれていないことが、
もう1つの原因として考えられます。
箸の持ち方の種類はどれくらいある?
箸の持ち方は、正しい持ち方ができている人もいれば、
少しずつ変形された箸使いになってしまっている人もいて、
千差万別といえるでしょう。
その中で、明らかに間違っているとわかる持ち方や
マナーとしてやってはいけないとも言われる箸の持ち方が
3つありますので、ご紹介しましょう。
握り箸
まだ箸が上手でない小さな子供に多い持ち方で、
その名の通り、箸2本を握ってしまっている持ち方です。
これだと、箸を上下に開けないので、
つき刺すか、すくって口にかき込むような形で食べるようになってしまいます。
フォークやスプーン的な使い方ですね。
しかし、子供だけでなく、
大人にもこの持ち方の人がいるそうで、
これは食べにくいだろうな、と思います。
交差箸(クロス持ち)
握り箸の状態から、箸1本だけが、
握った手から出て動く状態です。
何となくこれでも使えるのかと思ってしまいますが、
2本の箸がクロスしてしまっているし手を握った状態なので、
うまく動かして食べ物を掴むことはできません。
鉛筆持ち
この持ち方は、
一見正しい持ち方かな?と思うのですが、
実はうまく持てていません。
鉛筆を持つときの形と同じになっていて、
上の箸を動かすとき、親指を使わず、人差し指だけで動かすようになります。
この持ち方になっている人が実は一番多いそうですが、
何を隠そう、私もこれに近い変形タイプ。
私の場合、
親指は箸持ちにあまり参加しておらず、
浮いた状態で、たまにまっすぐ伸びてしまっていることもあり、
自分でも驚くことがあります。
正しい持ち方とこの鉛筆持ちとの中間のような持ち方のため、
小さな豆などもうまく掴め、食事をするのに困ることはありませんが、
人と会食したりフードコートで食べているときに、たまにハッと気づき、
慌てて正しく持てている風に親指を曲げてみたりして取り繕っています。
この機会に、自分の箸の持ち方を観察してみてください。
新しい発見があるかもしれません。
まとめ
箸の持ち方の疑問の1つ、
薬指の使い方について調べてみました。
箸の正しい持ち方をしたとき、
薬指は下側の箸を支える役割をし動かさないはずです。
もし、薬指が動いてしまうなら、
箸を正しく持てていない可能性があります。
正しい持ち方の場合、
箸は上側だけを親指・人差し指・中指の3本の指先で持って動かします。
そうすると、小さな食べ物もしっかりつかめて食べやすくなり、
人からも美しい箸使いに見えますよ。
箸の持ち方にちょっと気を付けてみるのも、
大人のたしなみですね。