秋の夜、鈴の音のような綺麗な声を奏でる鈴虫は風情があり、ペットとしても人気の昆虫です。
そんな鳴き声の魅力に加え、飼育も簡単で繁殖も難しくはないので、累代飼育で鈴虫を年々増やしてみるというのはいかがでしょうか。
そこで今回は、鈴虫の飼育に必要な道具や餌などについて紹介していきますのでぜひ、参考にしてください。
鈴虫の飼育に霧吹きが必要?湿度や温度など育成のポイント
鈴虫は乾燥した環境を嫌い、湿度のある場所を好みます。
とはいえいつもジメジメした状態では乾燥よりも悪影響です。
そのため飼育ケースには霧吹きで適度な湿度を加えてやる事が大切です。
その時に、直接鈴虫に水がかからないように注意しましょう。
週に1回を目安に霧吹きで木屑や土のマットを湿らせてあげましょう。
夏場は、様子を見ながら乾燥しているようであれば回数を増やして調整すると良いでしょう。
理想的な飼育環境としては直射日光の当たらない気温約25℃、湿度約60%を維持できるような場所が適していますので、押入れや階段下などを有効活用してみてはどうでしょうか。
鈴虫の飼育道具の選び方!育ちやすい環境作りのコツ
鈴虫は蓋つきのガラスやプラスチックの飼育ケースで飼育します。
水槽でも良いのですが水槽には蓋がないので、逃げ出さないように必ず蓋になるようなものを用意して飼育するようにしましょう。
また、過密な環境を嫌いますので飼育する数に合った余裕あるサイズの飼育ケースを用意してあげましょう。
木屑や土をマットとして飼育ケースの底面に敷きます。
「鈴虫用マット」として売られていますので、そちらを購入しましょう。
鈴虫は物陰や暗い場所を好みますので、炭や木、割れた食器や植木鉢などをマットの上に置き、鈴虫が隠れたり休んだりできる場所を作ります。
鈴虫飼育におすすめの野菜や共食い防止に与えるもの
小さな体の割にとても大きな声を出す鈴虫ですが、いったいどんな餌を与えてあげれば良いのでしょうか。
鈴虫は雑食性で色々なものを食べる虫ですので、難しく考えることはないのです。
1番のおすすめは水分バランスの良いナスですが、他にもキュウリやキャベツなど毎日の食事の準備で捨ててしまうような野菜の切れっ端で十分なのです。
果物ではリンゴの芯などを与えるといいでしょう。
他にはパンなんかも食べ、人間が食べるものと同じものを餌としています。
さらに幼虫から成虫まで同じようなものを食べるため、特に専門的な知識がなくても比較的簡単に鈴虫を飼育する事ができます。
鈴虫は湿気の多い場所で飼育するため、餌が傷みやすいという点に注意が必要です。
餌が直接土につくとカビの原因となりますので、串に2cm程度にカットした野菜や果物を刺し、マットに串の方を埋め、餌が土につかないようにします。
はじめは様子を見ながら少しずつ与え、残ってしまった餌は傷みやすいので全て取り除き、毎日新しい餌と交換してあげましょう。
また、鈴虫は雑食のため共食いしてしまう場合がありますが、それには「タンパク質不足」というのが大きく関係しているようです。
野菜や果物ばかりを食べさせているとタンパク質が不足してしまいます。
そのためタンパク質を欲した鈴虫が自分より弱った鈴虫を食べてしまうのです。
肉と野菜のバランスが必要なのは人間だけではなく鈴虫にも言えることなのですね。
そこでタンパク質ための餌として鰹節や煮干しなども与えてあげましょう。
そうすることにより共食いを防ぐ事ができるのです。
鰹節や煮干しも、土に直接つかないようにペットボトルのキャップなどにいれてカビが生えないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?鳴き声の綺麗な鈴虫を自宅で飼えたら癒されますよね。
必要な道具もそれほど多くはないですし、餌も身近なもので十分です。
どなたでも簡単に育てることができるのが鈴虫の特徴でもあるので、ぜひこの機会に飼育を検討してみてはいかがでしょうか。