冬瓜の砂糖漬け!作り方と日持ちは?中国伝来の伝統菓子を家庭で再現

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皆さんは冬瓜料理は好きですか?

その中でも中国から沖縄に伝えられたと言われる「冬瓜の砂糖漬け」を知っていますか?

昔は地位の高い裕福な人しか食べる事が出来ないような貴重な食べ物だったようです。]

そこで今回は、そんな「冬瓜の砂糖漬け」の伝統や、作り方などについてお話ししていきたいと思います。

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冬瓜の砂糖漬けの作り方は家庭で真似できるもの?伝統のお菓子冬瓜漬けとは

「冬瓜漬」は琉球王朝伝統の銘菓で、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。

琉球王朝時代には貴族のためのお菓子で冊封使が来島した際の饗応料理、御冠船料理の献立で、菓子・干物・果物など16種の菓子が供されて、その中のひとつに冬瓜漬があり、当時は「王様のお菓子」の位置づけだったようです。

王朝がなくなっても戦前にこのお菓子を食べられるような人は、ある程度の地位がある人か、裕福な人だけだったようです。

一般の人も口にできるようになったのは明治以降だと言われています。

有名店として「謝花きっぱん店」では、オンラインショップもありますのでぜひチェックしてみてくださいね。

伝統的なお菓子、冬瓜漬けは家庭で作れるのでしょうか?作り方を調べてみました。

・身の厚くくずれておらず、緑が美しいみずみずしい光沢のある冬瓜を使用する。

・表皮をむき、拍子木切りにする。

・石灰水に浸し洗ってから煮る。

・煮たら取り出して冷ます。

・かめに冬瓜と砂糖を交互に重ね一日置く。(砂糖の量は冬瓜の約30%)

・一日置いたらまた煮る。(煮る時間を短くして数回煮てもよい)

・冷ましてひと月おくと、冬瓜の中の糖分が白く不透明な結晶となり、口当たりのよいさっぱりした甘さになる。

このような行程で、手間と時間がかかるので、なかなか家庭で気軽に作れるようなものではないのですが、興味のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

冬瓜の砂糖漬けは日持ちする?日本と各国で砂糖漬けの違いは?

日本で江戸時代から続く砂糖漬けは、野菜が使われていました。

世界各国の砂糖漬けのお菓子は使う材料はフルーツが多く、保存のために砂糖で水分を抜くというもので、日本の砂糖漬けとは違うもののようです。

日本ではフルーツではなく野菜が使われていた理由として、当時の日本にはフルーツといえば柿やミカンくらいしか無く、今ほどフルーツの種類がなかったので、身近に手に入る野菜で砂糖漬けをつくりはじめたというわけです。

冬瓜の砂糖漬けで言えば、日持ちは冷凍庫保存で2ヶ月ほど持つでしょう。

冬瓜の砂糖漬け!中国では糖冬瓜と呼ばれ使い方はさまざま

冬瓜の砂糖漬けについて調べてみると、現在でも色々な国や地域で作られ、主に中国文化圏では多く作られていて、さまざまな使い方があるということが分かりましたので紹介します。

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中国では冬瓜の砂糖漬けのことを「糖冬瓜〜タンドングア」と呼ぶようで、糖冬瓜は、おめでたい品物として扱われ、お正月の砂糖菓子詰め合わせの一つになったりして、砂糖を大量に使う保存食です。

そのまま少しずつつまんで、お茶請けにしたり、里芋のお菓子の八宝芋泥に刻んで飾りにしたり、月餅やパイ菓子の餡にも使われます。

また、糖冬瓜を煮出して使うこともあり、漢方薬や、具入りの甘い飲み物の甘み付けにもなります。冬瓜自体の性質は、体の熱をとる効果があります。

糖冬瓜製造過程で生じるシロップも、捨てること無く水で割って飲み物にします。

台湾ではシロップがメインで飲み物に使うことが多いようです。

シロップを煮詰めて再結晶させたブロック状の冬瓜エキスいり砂糖(冬瓜糖)となります。

この冬瓜糖をにとかしたものを「冬瓜茶」といい、台湾では缶飲料としてコンビニでも売られるほど一般的な飲み物です。

「冬瓜茶」とは言っても、お茶っ葉は使っておらず、甘い飲み物で、体の熱を下げる効果のある飲料です。

インターネットでも売られていますので紹介します。

まとめ

いかがでしたか?冬瓜の砂糖漬けの歴史や、作るには手間ひまのかかるものだという事がお分かりいただけたかと思います。

この伝統的な冬瓜の砂糖漬けはインターネットでも売られているので、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。

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