ひな祭りやお食い初めなどの定番の汁物が、はまぐりのお吸い物なのはご存知ですか?
はまぐりの貝は、上下の対の貝殻でないとぴったり合わないことから、良い縁を招くと言われており日本の伝統の縁起物とされています。
そんな縁起物、多い頻度で食べるわけでもないし、せっかくなのでだしを取るところからこだわって美味しく作ってみませんか?
ここでは、はまぐりのお吸い物のかつお出汁の取り方から重点的にご紹介します。
目次
はまぐりのお吸い物にかつおだしの取り方
出汁の取り方と言っても一番出汁や二番出汁などあります。
お吸い物には、基本的に香り高く濁りのない一番出汁を使用しますので、鰹節の一番出汁の取り方をご説明します。
出汁から取るってめんどくさそうと思いがちですが、意外と簡単にできます。
1.お鍋に1,000ミリリットルの水を入れ沸騰させます。沸騰したら火を止めてください。
2.そこに、鰹節を30グラムほど入れて2分置きます。
3.ざるに布などの布巾を敷いて鰹節をこします。この時、絞ってしまうと鰹節のえぐみが出てしまうので絞らないでください。
たったこれだけで、約800ミリリットルのかつお出汁を取ることが出来ます。
また、人数分だけ作りたい場合には、耐熱ボウルに水と鰹節を入れレンジで過熱し、こせば出来上がりますのでとても簡単ですよ!
過熱して出汁を取るのが一般的ですが、水出しという方法もあり、お茶のポットに鰹節と水を注ぎ一晩おけば完成します。
この方法だと、そのままで一週間ほど保存できるしすぐに使えるので、とても便利ですね。
一度作ってしまえば、その出汁に砂抜きしたはまぐりを入れ、調味料で味を調えればはまぐりのお吸い物の完成です。
はまぐりのお吸い物を作るときに昆布がない場合はどうする?
出汁は単品の材料だけでなく、合わせ出汁としてとる場合がありますよね?
特にお吸い物などの日本料理によく用いられる、かつおと昆布の合わせ出汁は、かつおの旨み成分イノシン酸と昆布の旨み成分のグルタミン酸が合わさりうまっみの相乗効果が生まれます。
しかし、いざ作ろうと思ったら昆布が無かった!
という時どうしますか?もちろんかつお出汁だけでもできますが、昆布の旨みは別のものでも代用できるのです。
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昆布茶
昆布茶があれば、こちらで代用している方も多いようです。
ただ、塩味が強いので味付けの際は気をつけましょう。
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濃口醤油
濃口醤油には、グルタミン酸が多く含まれているので昆布に近い風味を出せます。
こちらも、味付けの際はしっかり調節してください。
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ブロッコリーのゆで汁
実はブロッコリーのゆで汁には、昆布出汁よりもグルタミン成分が多く含まれています。
普段なら捨てがちですが、栄養もたくさん含まれているので騙されたと思って使ってみてほしいです。
このように、昆布がもし無い場合も代用できるものがあるのでいろいろ試してみるのも良いのではないでしょうか。
また、出汁がなくとも、はまぐりからも出汁が出るので十分に美味しくできますよ!
はまぐりのお吸い物を作るときの砂抜き方法
出汁の作り方は、分かって頂けたと思うので、後ははまぐりですね。
ちゃんとした処理を行えば、あの「ジャリッ」とした嫌な感じを防ぐことが出来ます!
砂抜きの一般的な方法は、塩水にはまぐりを入れ5時間以上置く方法です。
しかし、時間がかかるのが難点です。
その他の方法でとても時短で行える方法があるのでそちらをおすすめします。
その方法は、50度洗いと呼ばれており40~50度のお湯につけるだけで良いのです!
しかも、置く時間も10~20分ほどで良いので、先程の方法よりもかなりの時短ですよね。
購入したものでも、潮干狩りの収獲などでも、どちらも砂抜きは大切なのでこの手間を飛ばすことのないようにしましょう。
まとめ
かつおだしの取り方も、はまぐりの砂の抜き方も、どちらも簡単でしたよね。
また、昆布が無くてもはまぐりのお吸い物を作ることは可能なので諦めないでください!
これらのことをぜひ参考にして、美味しいはまぐりのお吸い物を作ってみましょう!