ホクホクしていてあま~いかぼちゃ。
しかも「病気しらず」と言われるほどで
βカロテン、食物繊維、ビタミン類などが豊富に含まれ栄養満点!!
そんなかぼちゃを種から育てるコツや甘く育てるポイント、収穫のタイミングなどを
こちらでご紹介していこうと思います。
目次
かぼちゃの種からの育て方とは?
種まき・育苗
種蒔きに適している時期は4月上旬から6月下旬です。
市販の種蒔き用用土を用います。
自分で土から作りたい場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1、
それに石灰を用土10㍑当たり10㌘と化学肥料を用土10㍑当たり10㌘を混ぜ合わせます。
植え付けの2週間前には土作りを済ませておきましょう。
3号~5号のポリポットに種をへそを下向きにして(尖った方)2~3粒蒔いて
1~2㎝程度覆土してやります。
その後、水をたっぷりと与え、発芽するまでは暖かい場所で土が乾かないように
こまめに水やりをします。
発芽して本葉が出始めた頃に一番元気な苗を1本に間引き、本葉が3~4枚になるまで
ポットで育苗します。
植え付け
次に育った苗を植え付けます。
かぼちゃは日当たりがよく土作りが完了している排水のよいほ場を選び、植え付ける事が
上手く育てるポイントです。
苗を植え付ける10日前までには敷き藁などを掛けて地温を上げておきましょう。
土が低温だと、発育が悪くなってしまいます。
マルチを張り、50㌢間隔でポットが入るくらいの穴を開けます。
土は苗をかぶせるので横に置いていて下さい。
穴に水をたっぷり注ぎ、水が引いたら苗をポットから出し、開けた穴に植えます。
植えましたら苗が傷まないように土をかぶせます。
整枝・摘芯
つるが伸びましたら、本葉が5~6枚で親つるの先端を摘芯して、子づるの成長を
促しましょう。
その後、子づるを2~3本伸ばし、短い支柱を立てて誘引し、残すつるを決めたら
他のつるはかき取ります。
また、葉が重ならないようにし、光合成をしっかり行えるようにするのが大切です。
葉が茂ってきたら、株元からつるが伸びる方向に敷き藁をします。
つるが藁に巻きヒゲを絡ませて伸びるので、地表に固定されて雨風にも強くなります。
実がなってから熟すまで、実の下に藁や刈草などを敷いておくこで、土の乾燥などを防ぎ
病気予防にもなります。
つるの長さが50~60㌢になったら、追肥します。
人工受粉
梅雨の時期に花がつきはじめます。
花のガクの下に膨らみがあるのが雄花、ないのが雌花です。
雄花をとり、花びらをちぎって雄しべをむき出しにし、雄しべの先端を雌花の雌しべの
柱頭にこすり付け受粉させます。
かぼちゃは受粉しないと果実が肥大しません。
受粉しないと実が大きくならず、自然落果してしまいます。
摘果
着果した先の葉は10枚以上展開させます。
15枚以上葉がある場合は2個とも実を残しますが、葉数が少ない場合は1個を摘果しておきす。
果実が直径5㌢ほどになったら、株間に肥料をまきます。
玉直し
かぼちゃは地面に這って成長します。
ですから、実が地面に接している部分には日が当たらず、緑色に色付かないことがあります。
味に変わりはありませんが、色、形を整えるために、果皮の色がある程度濃くなりましたら、
実の位置を変える「玉直し」で裏面にも日を当てて色をしっかりのせるようにします。
勢いよく動かすとヘタが取れてしまうので慎重に行いましょう。
かぼちゃを甘く育てるポイントは?
甘くて重いかぼちゃを作るポイントはずばり!寒暖差と実に対する葉数なんです。
実の付く場所とその先の葉数により味に大きな違いが生じます。
葉数が15枚に1~2果になるように摘果する。
甘いかぼちゃはつるの元の方になったものが多いようです。
昼夜の寒暖差が大きいとかぼちゃは甘くなります。
夜も暑い夏は、日中に葉で作られた炭水化物をかぼちゃじたいが消化してしまうので、
水っぽいできになります。
かぼちゃの収穫のコツって?
収穫の時期は6月~9月。
かぼちゃの収穫タイミングはとても重要で、早くとりすぎると甘みが足りず、遅すぎても
美味しくありません。
見極めのコツはずばりかぼちゃのヘタ。
かぼちゃのヘタがコルクのようになり、コルク化したヘタに横方向の亀裂が見られるように
なったら収穫のサインです。
収穫したかぼちゃを新鮮なうちにお料理・・・したくなるのはグッと我慢して下さい。
収穫したかぼちゃを風通しの良い涼しい日陰に2週間ほど保管して下さい。
そうするとかぼちゃのでん粉が糖質にかわり甘みがグッと増します。
この事を「キュアリング」と言います。
まとめ
かぼちゃは甘くておいしくて、栄養満点な野菜です。
種から収穫まで手間隙をかけ、愛情を注いで育てたかぼちゃはスーパーで買うものより
格別でしょう。
甘くておいしいかぼちゃを作って、家族の健康づくりに是非とも役立てて下さい。