今現在、賃貸物件で猫を飼っている、またはこれから賃貸物件で猫を飼いたいと思っている、そんな人に知ってほしい
「退去をする際のにかかる費用」
についてお話しをしていきたいと思います。
だいたいどのぐらいかかるのか知っておくことで、いざ退去時に費用が足りないと慌てることもなく、大家さんからの高額な請求をされた場合でも冷静に対応でき、経済的にも精神的にも安心かと思いますのでぜひこれを読んで、お役立てください。
目次
猫と賃貸を退去する際の費用は?修繕に掛かる金額と請求の相場
では、退去の際に請求される金額とは、一体どのくらいなのでしょう。
猫が関係するのは、フローリングと壁紙の2ヶ所です。
猫の性格にもよりますが、やんちゃな猫はとにかくよく走り回ります。
その結果、退去時にはフローリングがひっかき傷だらけということに。
相場としては、1m²あたり3,000円から8,000円となり、例として6帖の部屋のフローリングをすべて張り替えるとすれば、約30,000円から75,000円となります。
猫には、爪研ぎの習性があります。その結果退去時には壁紙がぼろぼろに。
相場としては、1m²あたり1,000円ほどです。
また、フローリングや壁紙どちらについても、目に見える傷はなくても、染み付いた臭いに対して張替えが必要となる場合があり、修繕費用として請求されるケースもあります。
上記の相場は、減価償却分を考慮していない金額で、実際は経年劣化により価値が減った分を考慮して請求されます。
例えば、壁紙の修繕費用が50,000円かかるとしたとき、入居1年目、入居3年目では大きく請求金額が変わってきます。
1年目:50,000円 × 0.83(83%) = 41,500円
3年目:50,000円 × 0.5(50%) = 25,000円
このように減価償却分を考慮して計算されます。
猫との賃貸退去時に敷金内の原状回復を目指す!傷や臭いの対策法
事前にできる床が爪で傷だらけにならないための対策としては、カーペットなどを敷くのが有効でしょう。
中でもタイルカーペットやコルク床を敷けば傷ついた部分だけ交換したり、臭いの気になるところだけ汚れた部分だけを交換できるのでおすすめです。
床に尿や便、壁にマーキングなどをしてしまったときは、いち早く臭いが染み込む前に掃除するように心がけましょう。
猫の場合は、よく食べ物や毛玉を吐き出し、それには臭いもあります。
さっと取り除くだけでなくできるだけ綺麗に掃除して臭いが残らないようにしましょう。
飼い主は同じ臭いを嗅ぎ続けると、次第に鼻が慣れて臭いに気付きにくくなってきます。
ですから、自分は臭いが気にならなくても他の人を招いた時に実は臭っているという可能性もありますので、確認してもらうといいかもしれませんね。
猫との賃貸退去時に高額過ぎる請求!不当な請求を相談する方法
ペット可の賃貸物件に普通に住んでいたにも関わらず、退去費用で50万円や100万円などありえない額を請求されたという話は意外と多いようです。
どう考えてもその請求額だと不当なレベルですよね。
普通に生活して特に派手に破損したわけでもなく、見るからに全面に汚れているわけでもない場合、どんなに高くても20万円以上請求されることはあり得ないでしょう。
もし大家さんからこのような高額請求をされた場合は真面目に取り合う必要も、すぐに支払う必要もありません。
行政や消費者生活センター等の窓口で相談に乗ってもらったり、それでもだめなら弁護士を雇うなど解決策はあります。
明らかに不当な請求をされた場合は、裁判になったとしても負けることはありませんから安心して下さい。
大家さんから見積書を出してもらった際に不当な金額だと感じた場合は「消費者生活センターに相談します」というだけで意外と効果があり、改めて金額を見直してくれることがあるようです。
まとめ
いかがでしたか?退去時の費用を抑えるためにも、なるべく部屋を綺麗に保つ心がけが必要ですね。
これからペットを飼う方は、エサ代だけでなく、退去時にさまざまな費用がかかってくると覚えておき、事前の対策もしておきましょう