カタツムリを飼育しているとき、一番たいへんな季節は夏!
夏には人間も暑さで参ってしまいますが、カタツムリたちも同じです。
我が家で飼っているカタツムリたちには、なんとか厳しい夏を越してもらいたいですよね。
カタツムリたちが暑い夏を乗り切るためには、”飼育容器”が大切なんです!
そこで、カタツムリの飼育には、どんな容器が適しているのか、また
どんなことに気をつけてあげればよいのかご紹介していきます!
カタツムリの飼育は夏が大切?!
カタツムリも他の生き物と同じように、寒くなると冬眠して過ごしますが、
夏も「夏眠」といって、暑くて乾燥してくると貝殻の中に入り込み、
眠って過ごします。
カタツムリの体を見てもわかるように、乾燥にはたいへん弱く、
夏の過ごし方はとても大切なんです。
カタツムリの寿命は1~2年といわれますが、1年目の夏に交尾または
自家受精して、子孫を残した場合はその年、そうでない場合は次の夏、
ひっそりと死んでいくことが多いそうです。
仮眠のとき、静かにそのまま永遠の眠りにつくそうですよ。
もし、子孫を残していないなら、また涼しくなったら貝殻から出てきてくれるはずなので、
夏を乗り切れるように対策をしてあげましょう。
それに、個体や種類によっては、5年以上生きるものもいるので、
あきらめずお世話をしてあげたいですね。
カタツムリの飼育で気をつけたい病気のこと!
カタツムリの飼育をしていて、どうも元気がないな、ということもあります。
飼育していれば心配になりますから、病気にはできるだけ気をつけてあげたいものですよね。
夏場は気温も高く乾燥してくるため、カタツムリは体を守ろうとして、
殻の中に逃げ込んで、どんどん体を縮めていきます。
そんなとき、もし殻が透明に透けて見えてきたら、それはすでに亡くなってしまって、
中にカタツムリはいなくなってしまっていると考えられます。
カタツムリが夏眠中でも、ケース内が乾燥しないように、霧吹きは続けて、湿気がなくならないように気をつけましょう!
カタツムリが夏眠をしているだけなら、水をかけると殻から出てくるので、確認することができます。
透明でなく、殻の一部が白くなっていたら、殻の乾燥がひどい状態が
考えられますので、お部屋がひどく乾燥しているのかもしれません。
その部屋や飼育ケース内の加湿を強化してあげましょう。
霧吹きは常備ですね!
また、夏眠や冬眠をしていなくても、殻が白くなってくることがあります。
それは、カルシウム不足か、病気のどちらかが考えられます。
自然のカタツムリは、時々、石やコンクリートをなめて、Ca補給をして
います。
飼っているカタツムリのカルシウム不足を補うためには、卵の殻や貝
などを食べさせてあげるとCa補給することができるので、良くなるこ
とがあります。
しかし、病気の場合には、はっきりとした原因はわかっていないので、
残念ですが、Ca補給させてあげても治らないかもしれません。
カタツムリの飼育に適した容器とは?
カタツムリの飼育に適している容器について、ご紹介します。
カタツムリを飼うには、よくホームセンターやペットショップ、
100円ショップでも手に入る、昆虫や小魚を飼うためのプラスチック容器が、
通気できる目メッシュ状のプラスチックのフタもついていて便利です。
扉もついていて、餌の出し入れも簡単なのでとても使いやすいですね。
通気はしっかりできて、水を入れられて乾燥しにくい容器がカタツムリにはぴったりです。
カタツムリの赤ちゃんを飼うときには、まだもぐって産卵することもない
ので要りませんが、大人のカタツムリなら、底に土を入れてあげるといいですよ。
そして、その土は乾燥しないように気をつけ、常に湿っていることが大事です。
土でなく、少し水を張っておくことも湿度を保つには効果があるのですが、
カタツムリは肺呼吸をしているので、水に浸かっていると窒息して
死んでしまうため注意しましょう。
容器の中には、石やブロックの破片を入れてあげるとCa補給にもなり、
枯葉や枝なども隠れる場所になるので、一緒に入れてあげましょう。
それ以外にも、空きビンや金魚鉢なども飼育ケースにできますが、
脱走防止に網のようなもので、通気しながらフタができるようにしておきましょう。
また、夏は通気性の良い、できるだけ涼しいところや、温度差が激しくないところに容器を置いてあげましょう。
もちろん直射日光は当たらないところです。
まとめ
カタツムリの飼育で、夏は一番注意が必要な季節。
夏にかかりやすい病気もあるので、心配ですね。
いつも体が湿っていないといけないカタツムリにとって、夏の高温と
乾燥は大敵です。
飼育に適した容器や一緒に入れると良い物もご紹介しました。
飼育するカタツムリに、快適な環境を作ってあげたいですね。