あなたにも経験、ありませんか?
周りをキョロキョロ見渡して、真似して済ませていませんか?
そう、お通夜やご葬儀時の「お焼香」です。
そうそう頻繁に経験するものではないぶん、いざとなると戸惑うこと、
多いですよね。
私も、昨年の祖父の葬儀時、戸惑ってしまった経験があります。
そのため、行為そのものに集中できず、後から後悔した記憶も…。
この先、年齢を重ねれば重ねるほど、お通夜やご葬儀に参列する機会が増えるもの。
そして、何より、亡くなった方を想う気持ちを大切にしたいですよね。
だからこそ、正しいお焼香の仕方を確認しておきたいものですね!
今回は、お焼香の方法、そして、お焼香とはどんな意味をもつのか、
またそのマナーも併せてお伝えします!
目次
通夜の焼香する方法は完全解説
まずはお焼香のやり方です。
○右手の親指、人差し指、中指の3本の指で抹香(まっこう=香木を細かく砕いたもの)
をつまんだら、目の高さまで持ち上げます(=おしいただく)。
○つぎに、その指をこすりながら、香炉の中に抹香を落とします
(香炉の少し上から落とすようにすると、抹香が飛び散りにくい)。
この動作を、1~3回行います。
お焼香の方法は、会場の規模等により、つぎの3つに分けられます。
○立礼(りつれい)焼香
椅子席の会場で多く見られる方法。
参列者は、立った状態でお焼香を行います。
遺族のお焼香が終わったら、祭壇に向かって右側に座っている参列者から順番に
お焼香を行います。
○座礼(ざれい)焼香
自宅など、座って行う会場で見られます。
お焼香を座った状態で行います。
順番は、立礼焼香と同様です。
○回(まわ)し焼香
参列者の移動の為のスペースが確保できないような、狭い会場(自宅、菩提寺等)
で行う方法です。
遺族から順に、香炉を回しながらお焼香を行います。
細かな作法は宗派により異なりますが、何よりも大切なのは、
亡くなった方を想い、弔う気持ちです!
通夜の焼香をする意味はこれだった・・・
仏教の発祥の地であるインドでは、昔から日常生活において香を焚く行為が
浸透してきました。
腐敗や匂い対策としてインドでは生活の一部となっている、香を焚くという行為ですが、
日本や中国では仏事に関係する行為として伝わり、今の形になったそうです。
その意味は..
○香の匂いで自分の穢れを祓い、体を清める
○香を焚くことで、仏に対して謙譲の意を表す
○故人の現世での行いをたたえ、成仏を祈る
現在のお焼香とは、参列者がまず自分の穢れを祓い身を清め、
亡くなった方を弔う意味をこめて行うものと言えますね。
通夜の焼香のマナーは?
ここでは、お焼香のマナーをお伝えします。
1.遺族に一礼、焼香台の前に進みます。
2.ご遺影、または御本尊を仰ぎ見たら、頭を下げて黙礼します。
3.右手の親指、人差し指、中指の三本で抹香をつまみます。
4.額のところまで、押しいただきます。
5.抹香を香炉に静かに落とします(宗派で決められた回数、1〜3回行う)。
6.合掌、礼拝し、最後に遺族に一礼して退きます。
次に、宗派によるお焼香の違いを、お焼香の回数、
押しいただくかどうかを中心にまとめてみました。
○浄土真宗本願寺派→1回、押しいただかない
○真宗大谷派→2回、押しいただかない
○浄土宗→1回か3回、押しいただく
○真言宗→3回行い、はじめの1回のみ、押しいただく
○日蓮宗→1回か3回、押しいただく
○曹洞宗→1~2回、押しいただく
○天台宗→3回が主流、押しいただくことに特に決まりはない
○臨済宗→1回が主流、押しいただくことに特に決まりはない
細かなマナーや作法はありますが、繰り返しになりますが、
お焼香で大切なのは故人を想う気持ち、ですよ!
まとめ
いかがでしたか?
お焼香について、方法だけでなく意味や由来も知ることで、
より故人を想う気持ちが強まる気がしませんか?
生前の故人を想い、心から成仏を祈ってお送りしたいものですね。