一口に包丁と言っても、いろんな材質の物がありますよね。ステンレス製、
セラミック製、チタン製、鋼製。
本格的な料理をしたいなら、やはり鋼製。
プロの料理人のほとんどは鋼製を使っています。
何故なら、食材に対する食い込み方、
とらえ方が他の物に比べて圧倒的に違うからです。
「鋼の包丁を使いたいのだけど、お手入れが大変なのでしょう?」
確かに、使用後にほったらかしにしていると、
すぐに錆びついてしまいます。そんなお悩みを解決すべく、
お手入れの方法について解説致します。
鋼包丁の保管のポイントとは?
先ほど述べたとおり、鋼の包丁は使った後のお手入れと保管がとても重要です。
ディスカウントショップで買えるような安物の包丁を買って、
錆びたり、切れ味が悪くなったりしたら、
また安い新しい物を買って・・・と使い捨てすれば良いという考えもあります。
ですが、本格的な料理をしようと思ったら、
やっぱり良い包丁を長く使った方が良いと思います。
そのためには、使用後の保管が大事になってきます。
では、その保管方法を解説します。
使用後から保管までの流れは
1.洗う⇒2.乾燥⇒3.保管
このように、保管する際は、その前に必ずキレイに洗う必要があります。
1、使用後は必ず洗う
素材に含まれる塩分や、酸が錆びる原因になったり、
生ものを切った時の生臭さがついたりしますので、キレイに洗ってください。
2、乾燥
洗った後は、乾いた布で水分が残らないように、丁寧に完全に拭き取ってください。
3、保管
包丁立てや、ナイフブロックなどにて自然乾燥をさせながら保管します。
風通しの良い場所であれば、これで錆びることはありません。
鋼製の和包丁は、保管の際、乾燥後に油を塗る良いです。
包丁用のオイルがありますが、植物油で十分です。
油を塗ることで、空気に触れなくなりますので錆を防ぐことが出来ます。
鋼包丁の正しい洗い方紹介!
では、正しい洗い方です。
刃物ですから、取り扱いには十分注意して手を切ったりしないでくださいね。
まず、普通のご家庭にある食器用(中性)洗剤で洗います。
刃を傷つけないように柔らかいスポンジなどを使って、
汚れをキレイに落としてください。
時間が経って、食材が固まってこびりついたりするのを無理に落とそうとすると、
刃こぼれの原因になりますので、必ず、使ったらすぐ洗うようにしてください。
キレイに汚れが落ちたら、十分にすすぎます。
洗剤が残ったりしたら、錆の原因になりますので、
汚れはもちろん洗剤も残らないようにキレイにすすいでください。
すすいだ後は、十分に乾燥させます。
乾いた布などで、キレイに水分を拭き取ります。
何度も申しているとおり、ここで少しでも水分が残っていると錆の原因になります。
キレイに拭き取ったら、風通しのよい場所で保管してください。
(※)メーカーによっては、「食器洗い洗浄乾燥機」OKの物もありますが、
そのような包丁でも、食洗機を使うのは避けた方が良いでしょう。
柄の部分が変形したり、割れたり、
他の食器にあたって刃が欠けたりする恐れがあります。
また、早く乾燥させたいから、殺菌効果があるからと言って、
火であぶったりしてはいけません。焼きが戻って、切れ味が極端に落ちてしまいます。
関連記事:包丁の洗い方でスポンジを救う!洗剤の量や安全な方法とは?
鋼の包丁には油を!その役割とは?
先にも述べましたが、和式の鋼包丁は、油を塗っておくと言う保管方法があります。
その理由としては、長期間保存するなどした際の
湿気などにより錆びることを防止する役割があります。
使う油は、包丁専用のオイルもありますが、普通の植物油で十分です。
油をスポンジや、柔らかい布などに含ませ、
包丁の金属部分にまんべんなく塗り込んでください。
油を塗ることで、外気(空気)に触れ無くなり、
錆を防ぐことが出来ます。
湿気の多い日本ですから、長い期間、湿った空気に触れていると、
それだけで錆びてきたりします。
注意していただきたいのは、刃に水分が残っていると、
油を塗っても、内部から錆びてしまいますので、十分乾燥させた後に塗ってください。
当然のことでが、再び使うときは、使用前に油は十分に洗い流してくださいね。
塗っている油が食用の油だったとしても、油も酸化して劣化します。
食中毒の原因になりますよ。
また長期間保管するときは、油を塗った後に新聞紙などに繰るんで保管してください。
出来れば1年に一度は油を塗り直してくださいね。
関連記事:ステンレス包丁の寿命は?砥石は?長持ちさせる手入れ方法!
まとめ
良い包丁は、使用後にお手入れと、正しく保管することで、
長くつきあうことが出来ます。
正しい保管と、定期的な研ぎで末永く使い込んで、
おいしい料理を作ってくださいね。