ぶどうは秋の味覚ですが、ジャムにすれば一年中楽しめる果物ですね。
しかし、ぶどうジャムを作る際、うまく固まらなくて困った経験、ありませんか?
ぶどうジャムが固まらない理由として、ぶどうに含まれるペクチンの量が少ないことが挙げられます。
ここでは、ぶどうジャムが失敗してしまう理由や固まらない時の対処法をお伝えするとともに、上手な保存方法についてご紹介します!
ぶどうジャムが失敗する理由は?
それは、ぶどうジャムがうまく固まらないということです。
実は、ぶどうにはもともと含まれるペクチンという物質が少なめという特徴があるのです。
ペクチンは果物などに含まれる食物繊維です。
ペクチンを含む果物は、加熱によりゲル状に変化するのです。
ジャムにしたときのトロっとした濃度が生まれるのは、このペクチンのおがけです。
ペクチンがうまく働くためには、もともとのペクチンの量に加え、適度な糖分と酸が必要です。
もともとペクチン量が少ないぶどうは、加える糖分やレモン汁の酸などの量に気を配り、少し工夫しないと固まりにくい性質があるということなのです。
ぶどうジャムが固まらない場合はどうする?
先にご紹介した、ぶどうジャムがうまく固まらない理由をもとに、うまく固まるための対策を考えましょう。
まず、原料のブドウに対して砂糖の量が適切かどうか確認します。
目安量は、ぶどうの総量の60%くらいといわれます。
少ない場合は、砂糖を少し足しましょう。
また、レモン汁の量も大切です。
レモン一個分のレモン汁を目安として用意しましょう。
ペクチンが働くためには、ジャムのphが3前後であることが必要です。
また、レモンなどの柑橘類はペクチンを多く含む果物でもあります。
ペクチン量が少ないぶどうのペクチンを補う意味でも、レモンの添加はとても大切です。
ここでひとつ、ポイントです。
レモン汁は加えるタイミングに注意しましょう。
最初から加えるのではなく、ぶどうと砂糖をある程度煮込んで仕上げに加えます。
その後、再沸騰させ、煮詰めます。
以上の事に気を付けてもまだ固まりにくい場合は煮詰めが不十分だということが考えられますので、とろみが出るまで、根気よく煮詰めましょう。
煮詰め作業中は焦げやすいので、気を付けてくださいね!
ぶどうジャムの保存方法はコレ!
ぶどうジャムが美味しく出来たら、美味しさを損なわないよう正しく保存しましょう。
ジャムの保存には、瓶がおすすめです。
フタ付きの瓶を用意します。
使用の前に、瓶を15分ほど煮沸し、殺菌消毒しましょう。
消毒した瓶に、熱いままのジャムを口いっぱいまで入れます。
フタをして逆さにしたら、冷めるまでそのまま待ちましょう。
冷めてフタがへこんでいれば完成です!
この方法で瓶詰めしたものは、常温保存ができます。
しかし開封したあとは、冷蔵庫での保存に切り替えましょう。
開封後の常温保存は雑菌の混入によるカビの恐れがあるためです。
開封後は、2週間くらいを目安に食べきるとよりおいしく楽しめます。
まとめ
今回は、ぶどうジャムが固まらない理由を解説しました。
果物によってペクチンの含有量が異なるため、ジャムにしたときに固まりやすいもの、固まりにくいものがあるのですね。
ペクチン量の少ないぶどうを使う場合には、砂糖やレモン汁の量に気を付けることが大切なのですね。
そしてしっかり煮詰めて仕上げることが、ぶどうジャムづくりを成功させるコツです。
栄養たっぷりのぶどうジャム、これらのコツを参考に美味しく仕上げてくださいね!