モロヘイヤは「王様の野菜」と呼ばれ、夏に出回る野菜の中でも特に栄養価が高いものです。
食べやすい味や食感で人気ですね!
みずみずしい緑色の葉や茎を食べるモロヘイヤですが、家庭菜園などで栽培しているモロヘイヤはその茎の部分が赤くなっていることがあります。
モロヘイヤの茎が赤くなる理由は、肥料が十分でない土壌でそだったためです。
ここでは、モロヘイヤの茎について、赤くなる理由、食べられるのかどうか、そして茎の処理の仕方などをご紹介します!
モロヘイヤの茎が赤い理由を解説
モロヘイヤは、まだ柔らかい若い葉や茎を収穫して食べる野菜です。
スーパーなどで出回るモロヘイヤは、茎も葉も若いもののみを販売しています。
収穫期を逃すと、モロヘイヤの茎は固くなり、葉も艶が失われ固くなってしまうのです。
モロヘイヤの茎が赤くなることがありますが、その理由はさまざま考えられます。
肥料が十分でない土壌では、モロヘイヤの茎が赤くなるようです。
必要な栄養が足りず、その結果茎が赤くなり、葉もつやを失い固くなるようです。
赤くなった茎は非常に固く、茹でたとしても食用には適しません。
また、成熟したモロヘイヤの茎には、ストロファンチジンと呼ばれる毒素が含まれる、といわれます。
ストロファンチジンは、モロヘイヤが自身の種子を守るために必要な成分なのですが、
人間にとっては下痢や吐き気などを引き起こすなど体に支障をきたす成分なのです。
モロヘイヤの茎は食べられるの?
先ほど、成熟したモロヘイヤの茎には毒素が含まれるとお伝えしました。
家庭で栽培したモロヘイヤについては、成熟度の見分けが難しいため、茎は基本的に食べない方が良さそうです。
茎を食べるとすれば、市販のものに限定するのをおすすめします。
モロヘイヤには、ビタミン類、食物繊維、カルシウムやカリウムなどさまざまな栄養素を含みます。
それらを含む葉も茎も、余すことなく食べて栄養補給したいものですね。
モロヘイヤの茎は適度な歯ごたえがあるため、さまざまな調理法で楽しむことができます。
炒め物やナムルなどにすると、歯ごたえに加え独特の粘りが調味料と良くなじみ、美味しくいただけます。
モロヘイヤの粘る性質は、同じく粘る食材と好相性です。
モロヘイヤの茎を刻んでオクラなどの粘る食材と和えれば、食べ応えのある美味しい一品の完成です。
モロヘイヤの葉と一緒に、茎を味噌汁の具にするのもおすすめです。
とろみが加わるため、食欲の落ちやすい夏場でもするっと食べることができるでしょう。
モロヘイヤの茎を処理するには?
モロヘイヤを実際に手に取ってみると、葉に比べて茎はかなり固いことがお分かりになるでしょう。
そのため、茎の処理には葉とは別々の方法を取ることが必要です。
茹でる際には葉と茎を分け、それぞれの部位に応じて茹で分けましょう。
葉は、包丁などは使わず手で摘み取れば十分です。
葉を摘んだ後の茎ですが、まずは固い下部分4~5㎝をカットしましょう。
そして、塩を入れた熱湯で1分ほど茹で、水にさらします。
この下処理をしておけば、あとは和えたり炒めたり、さまざまな食べ方を楽しむことができますよ!
まとめ
夏野菜の王様、モロヘイヤの茎についてご紹介しました。
モロヘイヤの茎が赤くなる原因には、栄養が不足していることが考えられるのですね。
またモロヘイヤは若い葉や茎を食べるものであり、成熟して固くなった茎には毒素が含まれることも分かりました。
モロヘイヤの茎を食べる場合は、市販のモロヘイヤのみにとどめることが大切なのですね。
葉と茎の硬さが大きく異なるため、下処理は葉と茎それぞれの固さに応じた茹で方をする必要があることも分かりました。
これらを参考に、栄養豊富なモロヘイヤを、安心して美味しく召し上がってくださいね!